ハシラヒト

すべての人は、それぞれが何かしらの柱で世界を支えている。さらに、思考の再定義により、自己をアップデートしていこう。

自己実現とアイデンティティクライシスを超える秘訣
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まずは、心理学、哲学、リーダーシップ理論における重要な思想家たちの、理論を読み解いていきましょう。

アブラハム・マズロー

アメリカ合衆国の心理学者、マズローは人間の欲求階層を提唱し、 自己実現をその頂点と見なしました。 彼は、人が自身の内在する可能性を最大限に発揮することが、 最終的な成長の目標であると考えました。
マズローによれば、自己実現は、個人が自身の才能、能力、 興味を完全に理解し、それを実現する過程です。

カール・ロジャース

アメリカ合衆国の臨床心理学者。来談者中心療法を創始したカール・ロジャースは、 人間中心療法の創始者であり、マズローと同様に自己実現の重要性を強調しました。
ロジャースは、個人が自己実現に到達するためには、 無条件の肯定的関心、共感的理解、本質的一致が必要であると考えました。
これにより、個人は自己の真の感情と潜在能力に触れ、それを育てることができます。

ヴィクトール・フランクル

オーストリアの精神科医、心理学者、ホロコースト生還者であるフランクルは、 「人は自己を超えた何か、つまり意味を見出すことによって最も深い満足を得る」と主張しました。
彼の存在論的分析と意味療法(ロゴセラピー)は、 人生の意味と目的、および個人が直面する苦悩に意味を見出すことの重要性を強調します。
フランクルにとって、個人成長とは自己を超えた使命の追求と深く関連しています。

スティーブン・R・コヴィー

アメリカ合衆国の作家、経営コンサルタントのコヴィーは、 「第7の習慣」で知られるリーダーシップとパーソナルデベロップメントの専門家です。
彼の著書『7つの習慣』では、効果的な人々が持つべき習慣を通じて、 自己実現、貢献、そして使命の追求を促します。
コヴィーは、自己成長は個人の先取りする選択と、 より大きなコミュニティへの貢献を通じて達成されると考えています。

上記のような内容から、人の成長は、「欲望、自己実現、貢献、使命」などの概念が、 個人の成長にとって、重要なポイントであると思われます。

欲求・自己実現・貢献・使命 各段階で、人は成長していると仮定していくと、
その成長のポイントの中では、 必ずといっていいほど、アイデンティティクライシスにぶち当たると思われます。
つまり、今自分がいる段階を次の段階に移る時、 人は、自分の概念を一部壊し、次の段階をインストールしているのです。 その時に、アンデンティティクライシス(自己同一性の危機)は必ず起きるのです。

各段階で、安定化すると、安定化するからこそ、 その段階の限界を迎え、自己の中で、疑問が湧いてくるというものです。(アイデンティティークライシス) それが成長ともいうものだと思います。
その安定化の殻を壊すためにアイデンティティークライシスは必要なものであり自己進化のポイントでもあるのです。

しかし、アイデンティティークライシスにより 人は悩み恐れをなすことが大いにあります。 悩みや恐れは、今の自己という殻から出ようとする状態であるのです。

それを理解すると、自己進化をしていると認識でき、 逆に、悩みや恐れは、プラスの要因であり、今の自分の脱皮状態と認識すればいいだけなのです。

そして、今そのような状態の人もいるでしょう。

それは大いに歓迎するべきであり、また、そのような状態を楽しむべきなのです。

今自分は進化の過程にはいっていると、状態が変異しているところにいるのであると認識してみてください。

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